ディズニー好きが「オリビアちゃんの大冒険」を観た。~紹介と感想~
ディズニー長編アニメ映画を制覇する。
第5回はオリビアちゃんの大冒険です。
どんな映画?
ディズニー長編アニメーション第26作目。
ネズミを主人公とした推理・アクション映画。
手書きアニメーション。ディズニーで初めて一部本格的にCGが使用された作品といわれている。
あらすじ
誕生日の夜に突然パパが誘拐された!
名探偵バジルに助けを求めたのは小さな女の子オリビアちゃん。
最初は取り合わないバジルだが、犯人が長年の宿敵ラティガン教授の手下だと気付く。
バジルは元軍医ドーソンを巻き込みオリビアちゃんのパパ救出と大きな陰謀に挑む。
私が注目したポイント
シャーロック・ホームズがベース
原案は子供向けのホームズパロディ「ねずみの国のシャーロック・ホームズ」という児童文学です。
名探偵ホームズが住んでいる建物で暮らすネズミが、ネズミ界の名探偵バジルなのです。
ホームズファンには分かる小ネタが散りばめられているようですのでそちらもぜひ注目してみてください。
ベイジル―ねずみの国のシャーロック・ホームズ (子どもの文学―青い海シリーズ)
- 作者: イブタイタス,ポールガルドン,Eve Titus,Paul Galdone,晴海耕平
- 出版社/メーカー: 童話館出版
- 発売日: 2014/01/01
- メディア: 単行本
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ディズニー界トップクラスの悪?
本作の悪役はラティガン教授。
歌好きなところはディズニーらしいですが、見た目も怖いし悪賢いし、なんといっても非情。
なんたって部下を…あとはぜひご覧ください。
日本アニメ盗作疑惑?
映画は観たことないけど噂だけ知っている、という人もいるのではないでしょうか。
「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)の時計台での決闘シーンを真似しているという疑惑がありました。
確かに私も「ルパンで似たようなシーンがあったな」と思いました。縮尺もそのシーンだけちょっと不自然?
うろ覚えでどの程度似ているのかまでは良く分かりませんでした。興味がある方はその目で確かめてみてください。
登場人物(感想とネタバレあり)
※ここはできれば映画を観た後で読んでね!
バジル
- 本作主人公。シャーロック・ホームズが住んでいる建物に住んでいるネズミ。宿敵はラティガン教授。
- ホームズには詳しくないのですが、バジルはいかにも天才肌の変わり者といった感じ。小さいオリビアちゃんにはみんな優しく接するのにバジルは御構いなし。でも意地悪とか冷たい感じはしない、純粋に興味があるものだけに一直線なキャラクターです。ちゃんとヒーローしてますが、ヒーローっぽくないです。
- ラティガンの罠にかかり、手下達に笑い者にされた時、心が折れてしまいます。これも天才肌キャラっぽい。あまり挫折を知らない故に打たれ弱い感じです。絶体絶命ギリギリまで何もしないのにドーソンの言葉に我に返り、ガンガン推理を始めるのもセオリーですよね。
- 塩化ナトリウムの含有を調べるのにあんな装置は必要ないと思われますが、あのビーカーとガラス管が入り組んでカラフルな液体や気体が出る感じ、ディズニー好きですよね。楽しいです。
- ラストでラティガンと一緒に落ちていき、死んでしまったと思い仲間が肩を落とした後になんとか生還するバジル。さすがに大人なので主人公が生きているのは分かっているのに見入ってしまいます。こういうベタなの好き。
オリビア
- 父親を誘拐された小さな女の子。タイトルは「オリビアちゃんの大冒険」ですが、中盤で誘拐されます。
- 好奇心が言いつけに勝ってしまうお年頃。割と好き勝手に動いています。でもかわいいので許してしまう。
- パパはおもちゃ屋で機械人形が作れるので、ラティガンに利用されてしまいました。母はおらず、オリビアちゃんは事件に巻き込まれていきます。
- 本作のヒロインなので二度目の誘拐の時には、人質にされる→主人公が追い詰められたときに悪者の手を噛む→悪者に振り落とされて危険な状態に→主人公が間一髪で助ける、というセオリーをやり遂げます。
- ラストはバジル達と別れ、助かった父親と一緒に帰っていきました。
ラティガン
- 本作の悪役。ネズミ界のモリアーティ教授。バジル曰く”悪のためだけに生まれた天才、犯罪のナポレオン”
- ドブネズミだがドブネズミといわれることを極端に嫌うコンプレックスの持ち主。うっかり口にした手下は猫に食べさせてしまうほど。これが一番怖い。
- 歌が好き。手下にも歌わせる。この映画では手下たちの曲が一番好きです。
- バジルたちを殺すためにピタゴラ装置を作ります。”バジルのために歌った陽気な歌声”をレコードに吹き込んで曲が終わるとともに装置が作動、ネズミ捕りや斧、銃などを経て最後に写真を撮るというもの。これをセッティングして自分はその場から去るところは悪役としてかなりの高印象でした。だって主人公が抜け出すまでのBGM、かっこよく抜け出すための装置、その後笑って写真を撮るお茶目アピールの場、すべてを提供しているのです。
- それにしても私がもともとネズミが苦手なのもあり、後半の戦闘状態は普段よりもネズミ度が増して非常に怖かったです。
ドーソン
- アフガニスタンの任務帰りの元軍医。ワトソンのネズミ版。ロンドンで住む家を探しているところ、泣いているオリビアちゃんを見つけて助けます。
- バジルに「その子から目を離すな」と言われていたのにオリビアが誘拐されてしまい、ひどく落ち込みます。自分が情けないのかなと思っていたら「(オリビアが)かわいそうで」と言う。ドーソンのやさしさを感じます。
- そんなまじめなドーソンだからこそ、酒場で舞台に上がってしまったり乱闘の引き金になるシーンが引き立ちます。酒に何か盛られていたみたいですが、元からお酒に弱そうなイメージ。
- 最後はバジルがパートナーとし、人間界同様コンビとなります。
フィジット
- ラティガンの手下のこうもり。右足が義足で羽が曲がっているのが特徴。
- 追跡される役なので特徴てんこもりですが他にこうもりはいないのでこうもり=フィジットで大丈夫です。
- 2回ほど顔のアップで視聴者を驚かしてくるので小さい子(2、3歳?)が泣かないか心配。
- ディズニー悪役の手下の中ではかなり使える方ですが、バジルに手がかりを与えてしまいあっさりラティガンに処刑されそうに。その後も大役をこなし、縄抜けまでしましたがこき使われた挙句飛行船から落とされてしまいました。
- 最後、「俺は飛べないんだ」といって落ちていきましたがバジルに追われたとき飛んでませんでしたっけ?ホバリング程度ならできるんでしょうか。
フェリシア
- ラティガンに飼われている猫。太っていて長毛、白?薄い毛色。頭にはリボン。
- ベルをならすと来てラティガンが与えるおやつ=使えない部下を食べる。乗り物にもなる。
- ラティガンとフェリシアはミッキーとプルートみたいな関係でフェリシアは擬人化されずしゃべらない。例えといてなんだけどこんなミッキー嫌だ。
- 首輪が見えないので野良猫かもしれない。もしくは太りすぎて首輪が埋もれている?
- 最後は悪い猫お決まりの犬がいるところに入っちゃうパターンでお仕置きされました。
トビー
- バジルの手伝いをする茶色の犬。鼻が利くので追跡が得意。乗り物にもなる。
- フェリシアと同じくしゃべらない、ネズミとは人とペットと同じ関係。人間の飼い犬だけど、バジルにも躾けられている。
- 何犬だろう。足が短くて耳がたれていますがダックスフントよりは大きそうです。
- オリビアに懐きドーソンには唸ります。私の推理ですが、ドーソンの服の袖は猫の腸からできているひもで縫ってあるらしいので、猫のにおいに反応しているのではないでしょうか。
- 調べたら、ホームズにも犬のトビーが出てくる話があるんですね。ホームズの犬ではないらしいです。
- 耳が階段状になってバジルたちが登るところが何気なくおもしろい。
ディズニー オリビアちゃんの大冒険 ミュージカル・メモリーズ・ミュージックボックス 19750個限定 グロリア社 1980年代後半
- ジャンル: フィギュア
- ショップ: イズクラブ 楽天市場店
- 価格: 10,152円
まとめ
小さなネズミたちがミニチュアのようなネズミの世界から大きな人間の世界まで縦横無尽に冒険します。
探偵映画のセオリー通りで観やすく、ちゃんとハラハラする部分もあり、楽しめます。
コルドロンほどではないですが驚かすようなシーンやちょっと不気味なおもちゃ屋のシーンもあるので小さい子には怖いかもしれません。
オリビアちゃんの大冒険好きにオススメの映画
- 小さなネズミが大活躍「ビアンカの大冒険」「ダンボ」「シンデレラ」
- ロンドンの街が印象的「ピーター・パン」「101匹わんちゃん」
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atelier-oui.hatenablog.com