Ouiはディズニーとハンドメイドが好き!

ディズニーを中心としたアニメの感想とまとめ、ファンアートなど。お好み・お探しの作品が見つかりますように。

ディズニー好きが「わんわん物語」を観た。~紹介と感想~

ディズニー長編アニメ映画を制覇する。
第4回はわんわん物語です。

わんわん物語 スペシャル・エディション [DVD]
犬の世界に入れるロマンチック映画

どんな映画?

ディズニー長編アニメーション第15作目。1955年公開。
オリジナルストーリーで描かれるラブロマンス。手書きアニメーション。
すべての犬に捧げられた犬の映画。

あらすじ

子犬の頃から愛情たっぷりに育てられた生粋のお嬢様、コッカー・スパニエルのレディ。
飼い主夫婦の留守中、トラブルに見舞われた彼女を救ったのは自由を愛する雑種犬のトランプ。
二匹は恋に落ちるが、レディはトランプの過去についてあるうわさを聞いてしまう。

↑あらすじではないけど、シーンの切り抜きが見られます。

私が注目したポイント

犬目線のアングル

この映画では地面の上にカメラを置いているような低いアングルのシーンが多いです。
視点が低いので、人間は腰から下しか映らなかったりします。
これにより、観ている人に自然と主役が人間ではなく犬であると伝わります。
気づけば犬の目線になって犬の世界に入っているのです。

レディの子犬時代

物語はレディが子犬の頃から始まります。
子ども時代のレディはセリフもないのですが、鳴いて甘えたり一生懸命階段を登ったりと子犬らしい仕草があまりにかわいいんです。
これには正直猫派の私もメロメロ。成長するまで5分弱しかないのでお見逃しなく。

脇を固める個性的な犬たち

主役の二匹以外にもたくさんの犬が登場し、犬種も様々です。
実際に犬を観察しながら描いているくらいですから、それぞれの特徴や動きがみごとに捉えられています。
さらにキャラクターとしてつけられた設定や性格もそれぞれが個性的で見た目とも合っています。
犬に詳しい方は、犬種当てしながら観てみるとおもしろいかも。

登場人物(感想とネタバレあり)

※ここはできれば映画を観た後で読んでね!

レディ

  • アメリカン・コッカー・スパニエルの女の子。クリスマスにジムがダーリングにプレゼントしました。
  • 動物をこんなにかわいらしく上品というか、お嬢様っぽく描けるのはディズニーやはりすごい。この年代は特に好きです。(ダッチェス、パディータ、マリアン姫など)
  • その可愛さたるや、ネズミに威嚇して牙を向いている顔さえ可愛いのです。カワウソがごはんを食べるところが可愛いと思える人は分かってくれるはず。凶悪可愛い。
  • トランプとのデートで、動物園にもレストランにも正面から行こうとします。さすが正攻法しか知らないお嬢様です。一方で花壇を荒らしてしまったり新聞を破いてしまったりと少々おてんば(おっちょこちょい?)。また、ビーバーに対してトランプに調子を合わせた嘘を付くなど、お茶目で賢い印象もあります。

トランプ

  • 雑種の男の子。野良犬。
  • 色んな家や店を日々渡り歩き餌をもらっていて、各所で名前を付けられています。また、過去にたくさんの女の子(犬)と遊んでいました。私には典型的な「自由を愛する遊び人で一見その生活に満足しているようだが本当は愛に飢えた虚しさを抱える男」というタイプに見えます。
  • レディたちが人間の赤ちゃんについて話している時に突然割り込んできて、赤ちゃんがどんなに厄介な存在かを話しだします。あまりにここの話が詳しいので赤ちゃんが生まれた時に追い出されたか愛されなくなり家出したんじゃないかと思えました。少なくとも、元飼い犬のようです。
  • ラストは去るか飼い犬になるかで意見が割れたらしいです。去るとすればトランプは変わらずレディのことも過去の女の子たちと同様に遊びの1つであり、ごはんを食べる家を毎日渡り歩くように彼女を通り過ぎたということ。飼い犬になるということはレディとの出会いでトランプに変化が訪れ自分の居場所を見つけることができたということだと思います。保健所行きのリスクを犯してでも彼女のためにネズミを追うというのは今までの絶対捕まらないトランプではなく、ペグたちの言う通り女の子によって彼が変わったということ。本当の愛を見つけることができた、と考えるとディズニーっぽいのはやはり後者。ハッピーエンドだしこっちが好きです。

Disney ディズニー わんわん物語 Lady and the Tramp トランプ ぬいぐるみ 約40cm 並行輸入品

ジムとダーリング

  • レディの飼い主夫婦。初日のしつけに失敗し少々甘やかしているようですが、愛情たっぷりに育てます。
  • 子供を授かったことで夫婦の様子が変わりレディは戸惑います。子供時代はレディと一緒にショックを受けていましたが、今観ると事情が分かってきます。2人は決してレディを嫌いになったり意地悪したわけではないんですね。
  • ダーリングが歌う子守唄「ララ・ルー」は名曲。
  • 旅行の後、セーラおばさんよりもまずレディを信じるところはすっかり犬目線になって観ていた視聴者大喜びの場面です。この飼い主の元なら幸せに暮らせるだろうと思えます。
  • レディにコーヒー?とドーナツを与えていますが良い子はまねして飼い犬にあげないでくださいね。

ジョックとトラスティ

  • スコティッシュテリアのジョックと、ブラッドハウンドのトラスティ。おじさん二匹。それぞれレディ家の近所に住んでいて、仲良しです。
  • キャラクター的におじいさんに近いと思っていたらレディを助けるためにプロポーズしようとするシーンがあり、びっくりしました。一緒に暮らすには結婚しなくてはいけない飼い犬の掟なのか、そう思い込んでいるだけなのか?
  • トラスティがリライアブル爺さんの話をしつこくしようとする印象があったのですが、実は2回のみ。内容は最後まで分かりません。
  • トラスティは最後、亡くなる案もあったようですが、ディズニーならやっぱり生きているエンドでしょう。

セーラおばさんと、サイとアム

  • おそらくジムのおばであるセーラおばさんと、そのペットの2匹のシャム猫サイとアム。
  • 夫婦の旅行中、留守を預かり赤ちゃんとレディの面倒をみるはずなのですが、レディをパニックにさせ逃してしまいます。
  • 視聴者にかなり嫌われているセーラおばさん。確かに犬目線だと嫌なやつです。が、レディが良い子だと知らずいきなり赤ちゃんに犬が近づけば遠ざけるでしょうし、家中めちゃくちゃに荒らすので自分の手には追えないと思い夫婦が帰るまで口輪をしようと考えたと思えば、強く責められない気がしてしまいます。
  • ラストでジムが「セーラおばさんが送ってくれたドッグビスケットは?」と言っています。誤解したことのお詫びに送ったのでしょうか。
  • サイとアムは、悪い子です。いたずらをやりたい放題して、全てレディのせいにしてしまいます。シンデレラのルシファーと同じやり口ですね。でも曲が良い。

トニーとジョー

  • トニーズレストランの店長と、従業員。トランプがごはんをもらう場所のひとつで、トニーはトランプを「タフガイ」と呼んでいます。
  • そのトランプがレディを連れてきたことで、デートだと察したトニー達はいつもの骨ではなく料理を出しテーブルクロスやろうそくまで用意してあの名場面へ。なんてやさしい世界。
  • 2人がBGM (名曲「ベラ・ノッテ」)まで歌っている間、お店の心配をしてしまうあなたは立派な社会人です。

ペグ、ボリス、他の犬たち

  • 野良犬達。ペグは昔犬の一座にいた気怠い雰囲気の女性。ボリスは哲学者の男性。過去や経歴が語られるのはこの2匹くらいでしょうか。
  • 保健所に捕らえられた彼らは檻の影が囚人服のように体に映ります。
  • ペグの曲良いです。さすが元一座の犬。
  • ナッツィーが連れて行かれるシーンの影はかなり印象的です。ここは物語の中で話には直接関係なくやけに現実的なので、あえて入れたかった、伝えたかったシーンなのだと思います。

ビーバー

  • 動物園の中でダムを作っているビーバー。
  • トランプに利用されてレディの口輪を外します。騙されたのですが結果的に本人が喜んでいたので何よりです。
  • ここに書くほどの主要キャラではないのですが、これだけが言いたかった。”「くまのプーさん 完全保存版」のゴーファーに似すぎ!”

まとめ

古き良きディズニー映画、まったく色あせない物語です。
安心のハッピーエンドで犬たちの世界を堪能してください。
2匹の子どもが主役の「わんわん物語Ⅱ」もあるので、興味がある方は観てみてください。

わんわん物語II [DVD]

わんわん物語好きにオススメの映画

  • 犬が活躍「101匹わんちゃん」「きつねと猟犬」「オリバー ニューヨーク子猫ものがたり」「ボルト」
  • 令嬢とおたずね者?の恋「ロビン・フッド」「アラジン」