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ディズニーを中心としたアニメの感想とまとめ、ファンアートなど。お好み・お探しの作品が見つかりますように。

ディズニー好きが「ラテン・アメリカの旅」を観た。~紹介と感想~

ディズニー長編アニメ映画を制覇する。
第3回はラテン・アメリカの旅です。
名作アニメシリーズ Vol.7 ラテンアメリカの旅
彼らには世界各国旅してほしい。

どんな映画?

ディズニー長編アニメーション第6作目。
1942年公開(ブラジル)。
実写パートをはさみながら、4本のアニメによって構成されたオムニバス映画。

あらすじ

ディズニースタッフが南米を旅する。
各地の風景をスケッチしたり文化に触れることでインスピレーションを受け4つの短編アニメ映画が作られる。
土地の風景や文化の紹介とその地に関連した短編映画、という形で実写映像とアニメ映画が交互に流れる。

私が注目したポイント

伝説のアニメーターたちが見られる?

ディズニーにはかつて9人の伝説的アニメーターがいて、彼らはナイン・オールドメンと呼ばれているそうです。なんかかっこいい!
このうち4人が作中の短編映画の作画監督をしているので、旅に参加しているはず。
スケッチしている映像などを観るとこの人かな?この人は?と気になっちゃいます。
それを抜きにしてもあんなにささっとスケッチできちゃうのが羨ましいし、観ていて気持ちいい。

時代背景

ただただ夢のように美しく絵本のように楽しい長編映画を作ってきたディズニー。
ここで突然、ブラジルPR映画のような、かわいくて楽しいやたらクオリティが高い学習教材のような(個人の主観です)本作。
公開はアメリカよりもブラジルやアルゼンチンが先で1942年。時代は第二次世界大戦真っ只中。
世界史が好きな方は時代背景に注目してみると興味深いかもしれません。
かく言う私は歴史がとっても苦手ですが…。

ホセ・キャリオカの誕生

いまやテーマパークで会える人気者、ホセ・キャリオカ。
この映画で本物のオウムを見ながらキャラクターを作っていく様子が実写パートで語られます。
キャラクター誕生の様子が見られる貴重な場面は必見!

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作中の4つの短編アニメ映画(感想とネタバレあり)

※ここはネタバレや主観が多く含まれますので注意!

ドナルドのアンデス旅行

  • チチカカ湖とその近くの市場を観光するドナルド。いつもの短編映画のノリでドタバタになります。
  • この映画の前の実写パートでロバとラマの話が面白いなと思っていたら、やはりラマが登場しました。よほど気に入ったなスタッフ。家畜にして「自分が一番偉いと思っている」タイプのラマとどんな生物(さらには無機物)にも見下されがちなドナルドとの相性はバッチリ。
  • お気に入りはやっぱり、つり橋のシーン。重力無視のドタバタはカートゥーンの醍醐味ですよね。

No probllamaグラフィックキュートラマ???ビニールステッカー防水デカール

小さな郵便飛行機ペドロ

  • パパ飛行機、ママ飛行機と一緒に住んでいる小さな飛行機ペドロ。普段は学校に通い飛び方などの勉強をしている彼ですが、パパとママが体調を崩しパパの代わりに郵便配達をすることに。
  • カーズやプレーンズのような見た目で、コンパクトなボディとカラー、やんちゃそうな表情がいかにも子どもらしいペドロ。かわいい。
  • 単独の短編映画としてもほかより評価が高い気がします。短いながらにしっかりとした物語があり、王道の展開で気持ちがいい。
  • ディズニー短編映画「勇敢な機関士」を思い出しました。命がけで郵便を届けるお話。これも大好きです。
  • プーさんの映画のようにナレーションがキャラクターに話しかける構図なので、キャラクターとやり取りしている気持ちになり、思わず物語の世界に入ってしまいます。

ディズニー ビーンズコレクション ペドロ 飛行機

グーフィーガウチ

  • テキサスに住むカウボーイ(グーフィー)がアルゼンチンへ行きガウチョについて学ぶ。ガウチョは、南アメリカ版のカウボーイみたいなものです。
  • 短編好きには一発で通じると思うんですが、グーフィーの教室シリーズの形です。私は大平透さんがナレーションのこのシリーズが大好きです。
  • お気に入りはなげ玉のスローモーション。アニメで「ではこのシーンをもう一度、スローモーションで」というのが面白い。絶対さっきしていなかった動きしてるし、結果が変わってるし!
  • 夜、ギターを弾きながらグーフィーが歌う場面にはすっかりだまされました。観てみて。

Gauchos in Quebrada de las flechas nearサルタ、アルゼンチンGicleeアートプリントポスターまたはキャンバス 54 x 36 1750-660506_54X36

ブラジルの水彩画

  • 楽曲「ブラジルの水彩画」に合わせて踊るように描かれるアニメーションが美しい。
  • 前半は次々と変化し流れるような映像が楽しい。明確なストーリーがないので、ファンタジアなどの映像作品を好まない人にはやや退屈かも。
  • 後半はドナルドとホセが登場。ホセは本作が映画初登場です。いったん音楽が止まり、二人の名刺交換などのやりとりがあります。ちゃんとしてる。ホセがブラジルを案内しサンバを教えることに。
  • 人間の女性とドナルドがサンバを踊るシルエットを観ていたらENDの文字。この短編の終了と同時に本編も終わるような形でした。ドナルドたちと人間の女性との共演といえば「三人の騎士」のバイーアや、「メロディ・タイム」のサンバは楽しなどがとても良い。全てはここから進化していったのでしょうか。
  • 私のお気に入りはやはり前半ですね。連想ゲームみたいで楽しいし、絵を描くところを描くっておもしろいです。

まとめ

ちょっと文化紹介の教材みたいな本作。
(この記事を書くためにメモを取りながら観ていたせいもあるかな)
でも堅苦しさはなく、楽しい映像ですし1時間ないので気楽に観られます。
アニメだけなら短編集などでも観られますが、是非実写部分も観てほしい。

学校でこういうのを観せてくれたらもっと勉強がんばれたのに。(ほんと?)

改訂版 ブラジルのことがマンガで3時間でわかる本 (アスカビジネス)

ラテン・アメリカの旅好きにオススメの映画

  • 続編(らしい。)「三人の騎士」
  • ドナルド好きには「三人の騎士」「ファンタジア2000」「ファン・アンド・ファンシーフリー」←これはグーフィーもいるよ!